期待をはるかに超えた出会い

先日、タイ古式マッサージが大好きな友人と一緒に、都外にあるタイ人経営の古式マッサージ店に行きました。お店選びは私がGoogleマップを駆使して消去法で決めたのですが、これまで私たちは国内外で数え切れないほどのタイマッサージを受けてきた経験があり、正直なところ、ほとんど期待はしていませんでした。

実際、私は今年の6月から7月にかけてタイやマレーシアでマッサージを受けて以来、一度もマッサージに行っていませんでした。日頃からストレッチなどは自分で行っているので、特に必要性を感じていなかったのも理由の一つです。そして今回も、「試しに行ってみよう」といった軽い気持ち、いわばゲーム感覚で訪れることに。

私は店長であるママさんに、友人は別のセラピストさんに施術をお願いしました。私自身、背中の張りがかなりひどかったのですが、ママさんの指圧は驚くほど私に合っていて、最初はとても気持ちよく感じられました。しかし、その張りが緩んだ後から徐々に深い痛みがやってきて、それが内臓にまで響く感覚に。ママさん独自の指圧技術には驚かされるばかりで、これまで日本人やタイ人セラピストから受けたことのないような施術でした。その指圧は非常に緻密で、施術中は感動の連続。最終的には、私のマッサージ体験史上、堂々の第一位に輝きました。

施術後、友人に「どうだった?」と静かに聞かれたのですが、感激しすぎて言葉が出ず、ただ親指を立てることしかできませんでした。友人も担当してくれたセラピストさんに大満足で、店を出た後に「これまでの中でもトップ5に入る」と絶賛していました。また、施術中、そのセラピストさんが「次はどうしたらいいか」をママさんに確認する場面もあり、私たちにとっては非常に好印象でした。何より、普段口うるさい友人がいいことしか言わなかったので、本当に素晴らしい施術だったのだと思います。

この体験は久しぶりに学びが多く、感動的な日でした。間違いなく、私たちはこのお店をリピートするでしょう。

タイ古式マッサージといえば「ストレッチ」のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、一部の熟練した整体師を除けば、受け手の姿勢や体の硬さをしっかりと見極めることができないと、施術が危険につながる場合もあります。そのため、タイ古式マッサージを受ける際は信頼できるセラピストを選び、注意深く施術を受けることをおすすめします。私はストレッチ中心のタイ古式は少し苦手です。 まずはしっかりとした指圧(強い圧という意味ではありません)が基本だと考えています。昔から日本で言われる「手当て」という概念があると思っています。