チャイについて考える

チャイは、紅茶の茶葉と牛乳を煮込み、スパイスを加えた南アジアの代表的な飲み物です。私も以前、南アジアに何度も通った経験があり、その間にどれだけ多くのチャイを飲んできたのか分かりません。また、日本でもチャイを楽しむことができ、合計するとどれほどの量を飲んできたのかと思うことがあります。作り手によって個性が異なるチャイですが、私は特に濃いストロング系マサラチャイが好みで、冬になるとどうしても飲みたくなります。そのため、自分で作ることもあります。

 しかし、ふと「冬にチャイを飲むのは本当に良いことなのか?」という疑問が湧いてきました。ネットで調べてみると、チャイについてはさまざまな意見が書かれていましたが、スパイスについてや牛乳についてなどピンポイントなことばかりのような気がします。 チャイへの疑問の理由が「牛乳」です。アーユルヴェーダでは牛乳は「冷やす」効果があるとされています。夏に頭を冷やすために、牛乳を使ったシロダーラ(額にオイルを垂らすトリートメント)があることを考えると、牛乳の「冷やす」特性には納得がいきます。温めることで体が温まるとされていますが、性質的にどうなのかという疑問は残ります。また、牛乳に関しては、私はチャイを作る以外ではほとんど飲むことがなく、その理由には深い背景がありますが、随分と長くなるのでここでは省略します。 その上で、スパイスを加えるため、最終的に「体が温まる」という理屈には理解ができます。 チャイは美味しく大好きではありますが、ほどほどに楽しむことにしています。大好きではありますが。 個人的に体を温める飲み物としては、ホットワインが一番温まる実感があります。ただしこちらも赤ワインの渋みが胃を荒らすこともありますので、ほどほどに。